読書記録 ブラック・ベルベット
久しぶりに本を1冊読みました。
ブラック・ベルベット 恩田陸さんの作品です。
先日行った図書館で借りてきました。
久々に読むリハビリのつもりで、昔好きだった恩田陸の小説を選択。
ある製薬会社の原料ハンターとして働く神原恵弥シリーズで、MAZE、クレオパトラの夢に続く3作目。
過去2作は読んだことがあり、うっすらエピソードの記憶が残ってますが、登場人物や世界観はさっぱり忘れていて。
初めはまず主人公である神原恵弥の女性言葉に戸惑い、頭の中の人物整理に戸惑いながらその世界観に引き込まれていきました。
仮想の国であるT共和国としているのにも関わらず、トルコ航空、カッパドキア、パムッカレと明らかに場所を特定できる地名が出てきて、そのちぐはぐさに少し笑いましたが、
昔トルコ旅行に行ったことがあることもあり、思い出しながら一緒に旅をしているような気分で、一気に読み終えてしまいました。
設定に対する拍子抜けな部分もありましたが、(描写なかったのにそういうこと?みたいな)物語として煙にまかれた終わり方ではなく、その後につづく展開が想像できる終わり方で、読後感もよかったです。
学生の頃は週に1、2冊、雑多に小説を読んでいたのだけれど、働き出して10年間、すっかりご無沙汰になっていました。
ここしばらくずっと、
自身の日本語のアウトプットも劣化しているなぁ、と思っていたので、
(会話のなかで、良い言葉の言い回しや表現がなかなかでてこない)
ここらで歯止めがかけられたらな、と。
作家の方が紡ぐ豊かな文章表現のインプットがなくなったのは、確実に原因の1つだろうし。
子たちに多様でたくさんの本の経験をしてもらうためにも、図書館いくのは習慣化したいなと思う今日この頃でした。